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クラウド(Cloud)とは何か?IaaS,PaaS,SaaSの違いはここにあった!

      2016/01/30

「クラウド」「Cloud」という言葉を最近良く聴きますが、「クラウド」とはいったいなんでしょう?また、IaaS、PaaS、SaaSの違いについてITに詳しくない人でもわかるように解説してみます。

クラウド(Cloud)とは何か?

「クラウド(Cloud)」とはネットワークを通して必要なサービスを提供することをいいます。

従来はパソコンにOutlookなどのアプリケーションをインストールした上でメールを利用していましたが、クラウドでは、ブラウザを使いネットワークを通してメールのサービスを使うことができます。Outlookなどのアプリケーションのインストールが不要になるのです。

メールを例に挙げましたが、最近はメールに限らず様々なものがクラウド化してきています。

なぜ「クラウド」というかというと、IT業界ではネットワークやインターネットを図示するときに「雲」を用いてきました。「クラウド」という言葉はこの雲から来ています。

クラウドを、新規アウトレットの立ち上げ責任者になったつもりで考えてみる

クラウドにはその提供範囲によってIaaS、PaaS、SaaSと様々な種類があります。クラウドについて考える上で、この種類の違いを覚えておくのは有用です。

想像してみてください。あなたは、新規にアウトレットを立ち上げる責任者に任命されました。アウトレットは、様々なメーカーやブランドの店舗が一箇所に集中しているショッピングモールです。

アウトレット立ち上げの責任者になったあなたは、次のようなことをする必要があります。

  • 立地条件の良い土地を探す
  • その土地に、出店者へ提供する施設や駐車場などを建てる
  • 建てた施設に、様々な店舗を入居させ、商品を販売する

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立地条件の良い土地を探す

アウトレットを建てるための土地には、さまざまな条件が必要になります。複数の店舗を入居させる必要があるため、広大な土地が必要となります。広大な土地を確保しようとすると、都心から離れる必要がでてきます。そのため、都心からのアクセスがしやすい距離にあり、交通網が整った場所が条件になります。アウトレットを立ち上げるためには、日本全国から立地条件の良い土地を探す必要があります。

自分で探すことが難しい場合は、不動産屋さんなどに依頼して良い土地を取得することになります。

その土地に、出店者へ提供する施設や駐車場などを建てる

アウトレットを建てる土地が決まったあなたは、ベースとなる施設を建てる必要があります。車で来場する人が多いと想定されるので駐車場が必要になります。入居店舗数や人の導線を考えてベースとなる施設を構築していきます。入居する店舗に限らずトイレなども必要になります。

どんなお店が入っても普遍的な設備について、新規アウトレット立ち上げ責任者のあなたが作っていくのです。

建てた施設に、様々な店舗を入居させ、商品を販売する

施設が完成したら、メーカーやブランドの店舗を入居させることになります。店内の内装は各店舗が独自に自社イメージに合った形で変更していきます。責任者のあなたが割り当てたスペースに出店するため、店舗は決まった広さ、一定のルールに従いながら改装をしていきます。

店舗の準備ができました。いよいよあなたがプロデュースしたアウトレットのオープンです。

クラウドとアウトレットの関係は?

IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略称です。PaaSはPlatform as a Service、SaaSはSoftware as a Serviceです。

いずれも as a Serviceという言葉がついています。つまりクラウドとは何かしらのサービスを提供してくれるものといえます。

先ほどのアウトレットの例を踏まえて一つずつ説明していきます。

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IaaS(Infrastructure as a Service):インフラを提供 ~立地条件の良い土地を提供してくれる

IaaSは豊富なリソースを武器に、データセンターなどのファシリティ、ネットワーク回線、サーバなどのハードウェア、そしてOSまでの提供を行います。

先ほどのアウトレットの例でいうと、立地条件の良い土地を提供してくれる不動産屋です。所有している膨大な不動産を武器に、様々な要望に応じた土地を素早く提供してくれます。責任者であるあなたが、一から全国を飛び回って土地を探す必要はありません。

IaaSがない頃は、データセンターの選定を行い、ハードウェアの調達をし、利用できるようにデータセンターへハードウェアを設置し、OSのインストールを行ってようやくサーバの準備が整いました。データセンターの選定からはじめるとどうがんばっても数ヶ月の時間を費やしてしまいます。

IaaSの登場で、ブラウザから数クリックして数分待つだけでサーバの用意ができてしまいます。使った分だけ費用を支払う従量課金のモデルが多く、ほぼ0の初期投資でインフラを手に入れることができるようになりました。このブラウザからネットワーク越しにインフラ環境を取得できることがクラウドと呼ばれるゆえんです。

アウトレットの例でいえば、不動産屋から土地を買い取るのではなく、時間貸しをしているようなイメージです。もし、残念ながら流行らなければ、すぐに返却することができるので、初期投資のリスクが大幅に減っていきます。

PaaS(Platform as a Service):プラットフォームを提供 ~出店者へ適した環境を提供してくれる

PaaSはIaaS上に必要なミドルウェアや自動拡張機能をあらかじめ備えることで、開発者が開発に専念できるプラットフォームを提供します。

先ほどのアウトレットの例でいうと、駐車場、トイレや施設などの商売に必要な施設をあらかじめ構築しておくことで、出店者が自分の店の内装に専念できる環境を提供します。

あらかじめプラットフォームが準備されており便利な反面、プラットフォームに依存する制約事項があります。PaaSの場合も、ブラウザから数クリックでプラットフォームを利用開始することができます。

アウトレットの例で言えば、独自に路面店を出すような大変さはありませんが、隣の店舗を選べなかったり必ずセールをしなければいけないなどアウトレット固有のルールに従わなければいけません。

SaaS(Software as a Service):ソフトウェアを提供 ~商品を販売する

SaaSは最終的なエンドユーザに対してソフトウェアのサービスを提供します。

先ほどのアウトレットの例でいうと、メーカーやブランド店がお客様へ商品を販売することになります。

従来は電器屋さんなどで、インストールのCDを購入してきて、それをPCへインストールして利用するのが一般的でした。SaaSでは、そのようなインストールは行いません。替わりにアカウントを作成し、ログインしてサービスを利用します。メールをはじめとして、様々なSaaSのサービスが提供されています。

テレビなどで良く話題になる「クラウド」は、このSaaS型のサービスが多いです。

?まとめ

「何かしらのサービスをインターネットを通じて提供してくれる」それがクラウド(Cloud)の正体です。IaaS、PaaS、SaaSはサービスの提供レイヤが異なります。普段生活のなかで身近なものはメールなどのSaaSです。SaaSは私たちが暮らしているなかで直接的に恩恵を受けるものです。PaaSやIaaSは、サービス提供者が必要とするものになっていきます。

クラウドについてなんとなくイメージが沸いてもらえれば嬉しいです。

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